室蘭市の中央町に古くからある浜町アーケードが老朽化のため2008年度に撤去される。
以前室蘭に数年間住んでいたので、「撤去」となると何とも寂しい気持ちが染み渡る。かつて繁栄を極めた街は、夢の後のように濁った空気だけを残していた。軒並みシャッターがしめられ、時折通る老人と猫が、寂れたアーケード街にある時代の句読点を打っていた。それは句点なのか読点なのか。
住んでたとき、居酒屋で知らないオヤジから、「昔は夜になると今のススキノなんか比じゃないぐらい混んでたあんだあ。」という話を聞いた。そんな時代があったのか、と興味深く聞いていたのだが、最後まで「これからのこの町」についての話は出てこなかった。
懐かしい、だけでは前に進めないのだ。
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by y_nkzw
| 2007-01-28 12:09
| しゃしん